Shino's Bar

Message Board

[Back] [English and Latin] [mobile page]
[3139] Thu Feb 9 21:55:20 JST 2006 児玉画廊(大阪) URL

児玉画廊(大阪)では、来る2月11日(祝)から3月25日(土)まで、金氏徹平個展、
「飛沫と破片」を下記の通り開催する運びとなりました。

金氏は立体、インスタレーション、平面、映像、多岐にわたる表現方法で、観
客に事物の「境界」についての考察を促す作品を発表しています。我々が一口
に「境界」と呼んでいるそれは、モノとモノの境目や輪郭線、あるいは観念的
な事象の相違点など、様々な状態や現象を漠然と意味するものでもあります。
金氏の作品は、形や表現方法が様々であり、まさに「境界」が実感としては厳
密に補足され難いということを体現するかのように、特定の状態に留まること
はありません。同じコンセプトでありながらも異なった表現の作品へと自由に
発想をシフトします。

今回の展覧会では、基本的なアプローチはこれまでと同様ですが、「飛沫と破
片」というタイトルに示されるように、「液体と固体」/「似て非なるもの」
という対比的な状態をテーマに据えています。ふとした働きかけによって、曖
昧なものは形あるものへ、その逆方向の現象も等しく起こリ得るのだというこ
とを見せるインスタレーションを始め、最新の作品群を発表致します。

第一室には今回のテーマに則った様々なマテリアルと材木を組み上げたような
インスタレーションをします。随所に配置された電灯や虫眼鏡や鏡によって歪
曲される光があらゆるものの輪郭を曖昧にする一方で、明瞭にする効果も引き
起こし、光と物質が渾然一体となりあるべき状態を逸した光景を出現させま
す。同時に、流木とプラスティック素材という、いずれも今回の展覧会に於い
て象徴的な意味を持つ素材を用いた立体作品のシリーズや、フェルトペンで描
いた群像の輪郭を水滴でにじませて作るペーパーワーク、新たに発表するボー
ルペンの細かなラインによる重ね書きドローイングなど、新しい展開を織り交
ぜながら3つの展示室を展観致します。

理解や想像を超えた状態に自失として立ちすくむような恐怖や不安、「境界」
を流動的に認識するという試みが金氏にもたらすこうした心理作用もまた、一
連の作品に現されているようです。流動体をモチーフとしたコラージュ作品を
指して「液体を彫刻する」と述べる時、金氏は「境界」という一般的な固定観
念を覆すようなイマジネーションのカタストロフの中に在ると言って良いで
しょう。そして我々の思う以上に、金氏の感じているそれは、あらゆる事柄の
限定的な「境界」からの解放を指向しているのかも知れません。

児玉画廊(大阪)、児玉画廊|東京の両スペースで、それぞれ毎年一度のペース
で個展を開催し、精力的に活動を続ける金氏ですが、本展はこれまでに模索し
続けた方法論を更に進展させた、今後を予期させる展覧会となっております。
つきましては、本状をご覧のうえ、展覧会をご宣伝、ご高覧を賜りますよう、
何卒よろしくお願い申し上げます。
                                              
敬具
2006年2月 
児玉画廊 小林 健
    

記:

作家名: 金氏徹平 (Teppei Kaneuji)
展覧会名: 飛沫と破片
会期: 2月11日(祝)より3月25日(土)まで
営業時間: 11時−7時 日・月休廊
オープニング: 2月11日午後6時より



お問い合わせは下記まで。

児玉画廊
〒541-0051 大阪市中央区備後町4-2-10 丸信ビル2F
Tel : 06-4707-8872 Fax : 06-4707-8873
E-mail : kodama(a)KodamaGallery.com URL : www.KodamaGallery.com



Shino's Bar [Back] [English and Latin] [mobile page] [This page top]