Ayse Erkmen
アイシャ ・エルクメン 展
"HALF OF"
Sculptures on air
"Sculptures on Air"
Sculpture Projects in Munster 1997
2000年 9月14日(木)〜12 月22日(金)
a.m.11:00-p.m.6:00 (日/月/祝 休廊)

●オープニング・レセプション
9月13日(水)p.m.6:00-p.m.8:00

協力:東京ドイツ文化センター

エルクメンは「スカルプチャー・プロジェクト・イン・ミュンスター1997」や「イス タンブール・ビエンナーレ」「イスラエル・アート・フォーカス」「光州ビエンナー レ」など多くの国際的なアートシーンで活躍している作家です。日本ではエルクメン の作品に触れる初の機会となります。

アイシャ・エルクメン略歴
1949年、イスタンブール生まれ。イスタンブール国立芸術アカデミーで彫刻を学ぶ。 現在、ベルリン及びイスタンブール在住。

エルクメンの作品は、世界 とそこで起きている現象に向けた自由なアプローチなので ある。どの文化をも否定 することなく、文化バリアを越境するという自由がある。彼 女は今までそれぞれの 会場にサイト・スペシフィックな作品を発表している。メディア(技法、材料)は 事前に決められるのではなく、個々のスペース、コンテクストに ふさわしいものが フレキシブルに慎重に選択されている。絵画、彫刻、写真、などの 定義に属さない コンセプト・アートであり、常に新しい空間を創造し、出現させる。
彼女がアイデアをマテリアルの形態で表現する際、材料と形、及びそれらと観客の関係につ いて非常に具体的な発想をベースにしている。アイシャ・エルクメンのアート ・コンセプトは完全にオープン(自由)であり、コスモポリタンであり、国や文化の 境界に妨げられる事はない。と同時に「境界」について深く鋭く研ぎ澄ました意識も 持ち続ける。
境界へのアート」へのアプローチは彼女の個人的な「境界の体験 」と呼応する。オリエントとヨーロッパの文化的境界において、「どちらが普遍的か 」という問いと「どちらが特異であるか」という問いは同等に重要なのだ。また、 芸術表現の伝統的様式を放棄することは、芸術の伝統を根本的、観念的に否定する こと ではない。エルクメンの意図は、現代社会をアートに持ち込むことにあると言 った方 が的を得ている。
そのため、今日の世界を作り上げているメソッドやメディアを 使用する必要がある。だからといって伝統的なメディアの使用を完全に忘 れている訳 ではなく、ただ習慣的利用価値よりもメディアの物質的、心理的特徴に 焦点を絞って いるのだ。
例えば彼女は地雷という題材をセラミック(タイル) というメディアで、その破壊力 と対照的に偽装と儚さを表現した。矛盾が作品の本 質なのだ。魅惑と嫌悪は同時に発 生し、美と徳は対峙する。エルクメンは頻繁に困 惑させるような衝撃を与えてくる。
ベルリンのトルコ系居住区にある集合住宅 には、ファッサード全面にトルコ語の 異なる語尾(トルコ語特有の間接話法の語尾 )が並べられている。トルコ語であるの は明らかだが、意味はわからない。(ドイ ツ人だけでなく、そこのトルコ系住人でさ えほとんどがトルコ語を話さず、その意 味さえ知らないという。)これはメッセージ を明確にする目的のトルコ的記号なの だ。作品は詩と抑制された挑発の狭間にあり、 このコンセプトはイスタンブール中 心街のタクシム広場にて電光掲示板という別のフ ォームでも登場した。それは虚像 であり、ほんの短いインターバルに映し出された。



Warm Benches
"Warm Benches"(屋 外常設)
BEWAG 発電所,ベルリン,1997




地雷
地雷は、ビデオ、mine,yours,his,hers,ours,theirsという言葉と共に 台座にオブジェなどの作品にもなった。


集合住宅
 エルクメンは、サイトスペシフィックや建築的な場における作品が 多い。そこを微 妙に改造するか変容させて既に出来ているもの--その場、文化的、 歴史的、心理的背 景も含めた--の間に星座を誘い出すように作品を導き出す。社会 で起きていることを 物理的にも概念的にも大量に伝え、改編する。
彼女のアー トにトランスフォーメ ーション(変容)は不可欠であり、物事が常に変容され、再 想像され、新しい状況へ と導かれる。対象となる場はかき乱され、危険な挑発とな り、また詩的で優雅でもあ る。ただいずれにせよ、広い視点と気力を持って物事を 見つめるよう見る者に挑んで くる。知的で、繊細で、誠実な精神を以て厳密に探究 し、発見へと促す真のスタンダ ードを設定し、我々に新たな驚き、抑制された驚き を喚起する。
 予想不可能な 独特の論理で、スペースとの関係性や場の内包す るものを素材とするエルクメンは、 ギャルリー・ドゥの展示スペースそのものを引 用する新作インスタレーション“HALF OF”(ハーフ・オブ)を実現する。アイシャ ・エルクメン特有のロジカルでマテリア ルな世界を見い出すことになるだろう。
ギャルリー・ ドゥ
〒152-0022 東京都目黒区柿の木坂2-10-17 TEL.03-3717-0020 FAX.03-3717-0063
galerie deux
map

ギャルリー・ドゥ MAP
東急東横線 学芸大学駅下車、徒歩12分
または、 東急バス「 恵32」(恵比寿-用賀)
「碑文谷呑川」下車すぐ

展覧会についてのお問い合わせはギャラリーに、 このページ へのご意見は Shino's Bar Internet内 アンケート・コーナー へお願いします。
Pin-up Board Shino's Bar